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出井伸之氏インタビュー
[更新日2010/06/01]
「非連続の飛躍 ~ソニーの成長とクオンタムリープの挑戦~」第4回
聞き手 / PE&HR株式会社 代表取締役 山本亮二郎
■本は絶対になくならない(続き)
 本の良さにアーカイブ性があります。「キンドル」とか「リーダー」の中に何百冊も入ったとしても、一覧性もないし、ぱらぱら読みもできないですよね。本がネットの検索本みたいになって、本からもっと突っ込んだ内容をネットで見られるようになっているというのも考えられます。作品だけが載っている本というのもありえるんじゃないでしょうか。
 あと、紙は絶対なくならないと思います。新しいメディアが出てきて、既存のメディアがすべて潰れてしまったという例はないんです。ラジオのFMが出てきて、音がいいからってAMを潰したってことはないでしょう。テレビが出てきたからラジオが潰れたっていうこともない。ビデオがあるからって、映画館に行かなくなったわけでもない。ビデオの登場によって映画館の立場は変わりますが、今でもちゃんと存在しています。悲観的になるより、むしろ本が変わるいいチャンスと捉えて色々チャレンジするべき時なのではないでしょうか。
─ 「リーダー」(※27)は出井さんがCEOをされていたときの取り組みでしょうか。
 そうですね。ソニーは早くから取り組んでいました。ソニーの特徴でもあるんですが、どの会社よりも早く凄い瞬発力を発揮するんだけれども、持続力がなかったという例はずいぶんあります。それがソニーの魅力につながっている部分とも言えます。
─ 特に影響を受けた書籍や印象に残った書籍を教えて下さい。
 清水博著『生命を捉えなおす ―生きている状態とは何か』(中央公論社、1990年10月)、サミュエル・ハンチントン著 鈴木主税訳『文明の衝突』(集英社、1998年6月)、トーマス・フリードマン著 伏見威蕃訳『フラット化する世界(上・下巻)』(日本経済新聞社、2006年5月)、クレイトン・クリステンセン著 玉田俊平太監修 伊豆原弓訳『イノベーションのジレンマ -技術革新が巨大企業を滅ぼすとき』(翔泳社、2001年7月)です。
─ 最後に、特に記憶に残っている国内外の起業家、経営者を教えて下さい。
 井深大さん、盛田昭夫さん、岩間和夫さんというソニーの3人のファウンダーですね。あとは、平岩外四(※28)さん、松下幸之助さんも尊敬しています。海外では、ジャック・ウェルチ(※29)、ジョン・リード(※30)。ジョン・リードは、シティ中興の祖で、買収に買収を重ねてシティをワールドワイドのグローバル企業にした人物です。途中で抜けてしまいますけどね。非常に影響を受けました。ソニーのアドバイザリーボードにも迎え入れました。
 ファウンディングスピリッツをもって企業をどんどん伸ばしていく人や、事業を組織化していく組織アーキテクチャー作りがうまい人、事業の改廃をして一つの時代を作った人、全面的に神様みたいな人というよりも、その時代に何を築いたかという視点で起業家や経営者を見ています。時代時代に凄い人って出てくるなと思います。人は時代の産物というか、時代が人を作るという感じがします。
 クオンタムリープでは、毎年、アジア・イノベーション・フォーラム(※31)というビジネスフォーラムを開催していて、アジア中のCEOの人たちが集まるのですが、ベテランから若手まで本当に色々な経営者が集まります。CEOの人は本当に個性的で、魅力ある人たちが多いと思います。
─ 貴重なお話を大変ありがとうございました。
出井伸之氏の「出」「井」「伸」「之」から始まる漢文の掛け軸
[撮影:大鶴剛志]
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※27 Sony Raeder(ソニー・リーダー)は、2006年9月より北米で販売されているソニーの電子書籍端末。
※28 平岩外四(1914年8月31日-2007年5月22日)。元東京電力会長、経団連会長(1990年-1994年)。晩年に城山三郎との共著『人生に二度読む本』(講談社、2005年)を出版した。2010年1月、文庫版も刊行されている。
※29 ジャック・ウェルチ(1935年- )。1981年から2001年まで、ゼネラル・エレクトリック社のCEOを務め、類まれなる経営手腕でGEを世界最大の企業に育てあげた。シックスシグマ等が有名。代表的な著書に『ジャック・ウェルチわが経営』がある。
※30 ジョン・リード。1984年から、シティグループの前身のシティ・コープの会長を務め、シティバンクを世界最大の銀行、クレジット発行体にした。1998年、トラベラーズグループとの合併により、時価総額1,400億ドル規模の金融グループが誕生した。
※31 Asia Innovation Forum(AIF)とは、アジア全体を一つのフィールドと捉え、イノベーションを生み出す環境を整え、中長期的な産業競争力を強化し、アジアの次世代を担う新産業の創出につなげることを目的としたフォーラム。過去のAIFでは、アジア10カ国超から企業経営者、ベンチャー起業家、政治家、研究者、行政官僚など300名を超えるソートリーダーが集った。2007年、2008年は福岡にて、2009年は東京で「アジアのイノベーション」をテーマに開催。2日間にわたり、アジアと日本のビジネスピープルが共有する課題について白熱した議論が交わされる一方、個別のビジネスミーティングも活発に行われ、新ビジネス創造に向けた取り組みが展開された。
AIF」について
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