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青木仁志氏インタビュー
[更新日2010/10/20]
「頂点を目指す生き方 ~世界最高峰の人材教育コンサルティング会社へ~」第4回
聞き手 / PE&HR株式会社 代表取締役 山本亮二郎
 1987年、人材教育コンサルティング会社「アチーブメント株式会社」を創業した青木仁志氏は、目標達成のプロフェッショナルとして19年間にわたり「戦略的目標達成プログラム『頂点への道』講座」を連続500回以上開催し、2万人を超える方々の研修をしてきました。インタビューでは、青木氏の人生の歩みを振り返っていただきながら、人生哲学や信念、アチーブメントの経営についてお話いただきました。
■採用は恋愛じゃない。結婚なんだ。
― 毎年業績を拡大されている現在では、人材採用についてどのような取り組みをされていますでしょうか。
 非常にシンプルです。優秀さを引き出すのは、本当にそのことをしたいのかどうか、願望に合うかどうかが最大のポイントです。私は、人材教育という仕事に人生を捧げるくらいの人材を選んでいます。「この業種以外に天職はない」という人です。この業種しかないと思っている2万人以上のエントリー者から厳選して採用していますので、当然、離職率は低いです。
 世の中には様々な採用コンサルティング会社がありますが、商売で採用をやっている点が一番の問題だと思っています。もちろん、当社も商売で採用コンサルティングをやっていますけれども、視点が違います。簡単に言うと、本質的かどうかということです。中途半端な採用コンサルティングを受けると、オフィスを銀座に出せとか、カフェを作れとか教わるわけです。全然、本質的ではないですよね。当社なんかは、わざわざ五反田の坂を上がってこなければ会社に辿り着けない(笑)。本物の学生は場所でなんか選びませんよ。
 私は、「採用は恋愛じゃない。結婚なんだ」と言います。恋愛だったら、良いところばかりを見せようとするじゃないですか。結婚だから、本音100%なんです。今も本音を話していますけれども、本音しか話せない人間なんです。できないことはできないと言うし、人間なんて不完全なんです。だから、当社の選考では全部話しています。「ハードワークだよ。休みは労働基準法に認められている月7日しかないよ」と言っているのです。
 ある日の全体会議で仕事の意義についてみんなに話をしたことがあります。縦軸の上半分は「目的・目標」、下半分は「無目的・無目標」。横軸の左が「自分中心」、右が「仲間」。右上45度に「使命」がある。右下は「仲間と共に楽しい」ということになりますが、これもおかしいんですよ。やはり組織には使命があります。また、自分さえよければいいと言っては組織とは呼べません。転々とする人というのは、自分軸が強い人です。だから、右上の「使命」に生きるということが、とても大切だと私は思っていますし、「使命」が会社と合致している人材を採用することにこだわっています。
― 人材教育については、いかがでしょうか。
 矛盾したことを言うようですけれども、社員の幸せを願って私は厳しく教育をします。365日休まない病院があります。医療は患者のためのものじゃないですか。大切なことはお客様から選ばれ続けない限り、社員の生活は守れないということです。ましてや、新卒から採用しているのです。新卒で社会に出てすぐに経営者に対して教育をできる人材を育てるわけですから、もちろん最初は大変です。その代わり、業界の中でも、他の会社よりも給料を良くしているんです。新卒でも27~28万円はとっています。
 私は、スキルがないときは「育てていただいてありがとうございます」という心を育てることが経営の妙手だと思っています。経営の仕組みではないんです。先輩から教わったらありがとうございますと言うのは、当たり前のことです。学校時代の部活でも同じですよね。やっぱり丁稚奉公ではないけれども、入部したばかりの子は、一生懸命片づけをしたり、掃除をしたり、下積みです。でも、その下積みが心を作るわけです。だから、私は基本教育というのをすごく大事にしているんです。
 これを他社が真似できるかというと、なかなか真似できない。なぜかというと、出所が違うんだと思います。私の場合は心の本質的なところから、本当に人を育てようと思って経営しています。自分が採用した人間の幸せを真剣に考えられないようだったら、私は会社をやめます。100人にする意味がないじゃないですか。私は、教育の仕事が好きなので、仕事そのものに生きがいを見出しています。大事なことは仕事が喜びと感じられるかどうかっていうことなんです。仕事が喜びと言えるような人材を育てたいと思います。本気で逸材を育てようと思っているので、厳しいわけです。それが社員にも分かるから、社員も一生懸命働いてくれるわけです。要するに、人をつくることが企業づくりなんです。企業は人なんです。そう思えるから、また研修の仕事が出来るわけです。
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