『電子書籍を日本一売ってみたけれど、やっぱり紙の本が好き。』 日垣隆著(講談社、2011年4月) 『こう考えれば、うまくいく。』『少年リンチ殺人―ムカついたから、やっただけ《増補改訂版》』『勝間和代現象を読み解く』『電子書籍を日本一売ってみたけれど、やっぱり紙の本が好き。』の4冊を、続けて読む。視点や切り口が鋭く鮮やかであることに加え、どのテーマも、著者が深く、長く思考を重ね続けてきたものばかりであり、その年輪が、一つ一つの文章に特別な力を与えている(勝間和代~は比較的最近の現象を小冊子にまとめた、他3冊に比べると軽めのものではあるが、家族や離婚、女性の仕事などについて、同じく著者の、深く、長い思考の跡が読み取れる)。 日垣氏の本を読もうと思ったきっかけは、当書店の店主が始めたツイッターを覗き見ていたところ、たまたまタイムライン上を著者の「武勇伝」が通り過ぎ、何かな?と単純、... 続きを読む
Archive for the ‘電子書籍’ Category
憂鬱でなければ、仕事じゃない
3月 7日 | 投稿者:博士 | 電子書籍『憂鬱でなければ、仕事じゃない』 見城徹/著 藤田晋/著 (講談社) 角川書店の名物編集者として手腕を発揮した後、幻冬舎を立ち上げて出版界の一角を占めるまでに育て上げた見城氏と、サイバーエージェントを史上最年少で上場させた藤田氏の、二人の起業家による共著です。 見城氏の格言的な言葉について、二人の思いや実例を述べるスタイルで進みます。一つの言葉につき6ページ程度で構成されており、非常に読みやすい構成になっています。 第一章~第二章では、主に自分自身について、いかに厳しく律し、鍛えるかといった、仕事で成果を出すための心構えや取り組み姿勢について述べられています。 第三章~第四章は、他者に対する接し方について、具体的な行動を挙げながら書かれています。誠意とホスピタリティの溢れる、対人的な努力としてのサービスについて、また関心、信用、貸し借りなど、他者との関係性についても述べられています。 第... 続きを読む
電子書籍戦争の火蓋
12月 9日 | 投稿者:店長 | 書評, 電子書籍 タグ: アップル, アマゾン, スティーブ・ジョブズ, ソニー, 電子書籍2010年は、電子書籍普及元年と言われますが、電子書籍端末を提供する6社の競争が激化しそうです。 電子書籍 群雄割拠、6陣営激突 ソニーは専用端末(11/26 Yahooニュースより) 国内で電子書籍のニュースが盛んになったのは、今年5月に発売されたiPadの上陸が決まってからです。以降、米国で先行するアマゾンのキンドル、ソニーのReader、アップルのiPadの動向と国内の有力メーカーがどのように対抗していくのか、マスメディアの注目を集めています。 電子書籍が業界に与えるインパクトや今後の電子書籍の発展について知るには、「電子書籍の衝撃全巻」からピックアップをご覧いただけると良いと思う。佐々木俊尚氏の『電子書籍の衝撃』、大原ケイ氏の『ルポ電子書籍大国アメリカ』あたりを軸に、業界について、各種端末について、インフラについて等、関心に合わせてまとめ読みされると理解が... 続きを読む
マネジメントの父、ドラッカー
12月 2日 | 投稿者:店長 | ベストセラー, 書評, 経営学, 電子書籍 タグ: もしドラ, ドラッカー, ベストセラー160万部を軽く超えなお売れ続けている『もしドラ』をはじめ、ここ数年でドラッカー関連の著書が注目を浴びています。 イトーヨーカ堂の創業者で現在はセブン&アイ・ホールディングスの伊藤雅俊名誉会長、パナソニックの中村邦夫会長、ユニクロの柳井社長、国外ではグーグルのCEOエリック・シュミット氏をはじめ、多くの経営者がドラッカーを読み、そのエッセンスを経営に取り入れています。 週刊ダイヤモンド11月6日号では、「みんなのドラッカー」という特集が組まれています。上述のパナソニックの中村邦夫氏をはじめ、スクウェア・エニックス社長の和田洋一氏、資生堂名誉会長の福原義春氏等により、ドラッカーの思想の深さが語られています。 ピーター・ドラッカー全巻 ドラッカーに影響を受けた経営者の本も気になるところです。関連の全巻をご紹介します。 伊藤雅俊全巻 柳井正全巻... 続きを読む