昨今ビジネスを行う上で、「業界」という境目が曖昧になって来ている。他業種の参入や新たなマーケットの創出といった事が日常的に起きているからだ。時代の流れにあわせて形を変えて行く事が求められる、そんな中でどのようにして生き伸びて行くのか?競争のルールを破壊する戦い方を4つのタイプに分類、それぞれを具体的な事例を交え解説するとともに既存企業は今後どのようにして対応して行くべきなのかを提案している。 もちろん、明確な答えがあるわけではない。しかし、著者の類型化と解説は明快で現在、どのような企業が躍進、台頭をしているのか?時代背景を把握する上でもぜひとも一度読んでいただきたい。今後のビジネスモデルを考える上でたくさんのヒントがある。 ... 続きを読む
Archive for 3月, 2015
『内田樹の大市民講座』 内田樹著 朝日新聞出版
3月 10日 | 投稿者:FUJIO MIYACHI | 書評内田樹氏は良識の人である。 僕が内田樹氏の文章を好んで読む理由だ。 この本は、週刊誌『AERA』における2008年からのコラムを採録したもので、連載を読んでいた僕にとっては、「そうそう、こんなことも書いてあったな。」などと思い出しつつ読み進めるとともに、氏のおっしゃっていることは実は当たり前のことが多く、当たり前を当たり前に出来なくなった今の世に(残念ながら僕はそう感じている)色々と投げかけているということを改めて感じた。 現在は「eyes」とコラムの名称は変わっているが、当初のタイトル「大市民講座」というネーミングからも氏の気概は十分に伺える。 「大市民」という言葉に込めた氏の思いは以下の通り。 (以下、引用) むかし植木等が主演した「大市民」というテレ... 続きを読む