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浜口隆則氏インタビュー
[更新日2013/06/20]
「起業の専門家が追求する未来 ~起業家を増やし、社会を幸せにする~」第2回
聞き手 / PE&HR株式会社 代表取締役 山本亮二郎
― 最終的には約500室まで増やされましたが、プロトタイプと言えるのは、長野、西新宿、渋谷、どの拠点になりますでしょうか。あるいは他になりますでしょうか。
 オープンオフィスの原型は渋谷の次に出した青山のエビヤビルです。立地の考え方、内装の考え方、条件の考え方など、全てこのパターンで作れば良いんだということが分かりました。青山は14室で始めました。
― その間、出店にかかる敷金や内装費はどのように調達していったのでしょうか。
 長野では信頼される会社になっていて、収支状況はよくなかったのですが、2年目には銀行から借入が出来るようになっていました。保証金にかかるお金だけを借りて、内装費は自分たちで何とかするという方針で出店をしていきました。
― 弊社が創業した2003年にオープンオフィスを利用させていただき、大変お世話になりました。その頃には、テレビ出演をされたり、色々なメディアで取材されたりしていたと思いますが、「あまりメディアに出たくないんです」というお話をされていました。また当時、出来るだけ社員を増やしたくないというお話もお聞きしたことがありますが、どのようなお考えからでしょうか。今はたくさんの方を採用されていると思いますので、考え方が変わったとしたらどのような背景からでしょうか。
 当時メディアに出なくなった一番大きな理由は、あのまま色々なメディアに出続けると調子に乗ってしまうのではないかと思ったからなんです。メディアに出ることがなんとなく虚構な感じがしたのです。自分が広告塔にならなくても事業がきちんと回れば良いという考えを持っていました。メディアに出ないというよりは、顔を出さないようにしていました。そうすることで悪い意味での自己顕示欲を抑えられるので、そのような制限を自分に課していました。
 起業家として、人間として、時代のアンチテーゼみたいなものを体現したいと思っています。物事は、弁証法ではないのですが、右に行ったり、左に行ったりしながらだんだん進化、成長していくじゃないですか。例えば、資本主義に寄り過ぎたら共産主義が出てきて、共産主義に寄り過ぎたら自由主義が出てきてと、そのようにして社会が少しずつ発展してきましたよね。私達の経営状態が良くなってきた2002年や2003年頃は、時価総額経営 という言葉がもてはやされ、大きいことが良いことだという考えが世の中にありました。ひょっとしたらそのような風潮の最後の頃だったのかもしれませんが、私自身は、これからはキープスモールになっていくと思っていました。会社の単位もどんどん小さくなっていった方が良いと思っていました。アメリカ型ではなく、ヨーロッパ型の経営や会社のあり方を学ばなければいけないし、日本で体現しようと思ったのです。10人以下で一人あたりの生産性が大企業並みにめちゃくちゃ高いというような会社を目指していましたので、あまり人を採用しようとは考えていなかったのです。
 そのように経営をしてきて、小さな会社でもこんなに収益性を高めることができるということに満足することができました。それで自分なりの区切りもついたので、創業して10年の節目を迎えた時に、このまま小さな規模で事業をしていても、「日本の開業率を10%に引き上げます!」という自分達のミッションを実現するのは難しいのではないかと思うようになりました。それで、人を増やして組織を拡大し、事業をさらに成長させようという考えに変わりました。
[撮影:大鶴剛志]
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