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浜口隆則氏インタビュー
[更新日2013/06/13]
「起業の専門家が追求する未来 ~起業家を増やし、社会を幸せにする~」第1回
聞き手 / PE&HR株式会社 代表取締役 山本亮二郎
― 長野の一号店について教えてください。どのくらいの規模で、初期投資にどのくらいかけたのでしょうか。
 長野駅から車で15分くらいのところにある3階建てのビルの1階、50坪くらいの広さで始めました。前職の会計事務所の自社ビルです。前職では、自社ビルの開発担当もしていたので、土地探しから担当し、周辺の立地についてよく理解していました。駅から少し離れていましたが、地方都市は車社会ですから、駐車場があり、車で来れる場所の方がニーズが強かったのです。
 最初は12室でスタートし、後に改装して8室にしました。当時は、独立した人やフリーランスの人が好きな時間帯だけ利用できるようにもした方が良いのではないかと思い、オフィスとして提供するだけでなく、シェアスペースのような時間貸しもしていました。他にもビジネスコンビニを併設したり、必要とされるだろうなと思うことは色々やりました。ですので始めは、東京進出後しばらくしてから固まったオープンオフィスの形態とは違いましたね。
 資本金は、有限会社として創業したので300万円です。立ち上げには、1,000万円程かかりました。前職の社長にビルの保証金は無しで契約してもらい、内装費や併設したビジネスコンビニの設備費用で1,000万円くらいかかったわけですが、最初はお金が全くありませんでしたので、リース会社と契約しました。社長が保証人になってくれたのでリースにできたのです。連帯保証してくれなかったら、絶対に審査を通らなかったです。
 創業して半年くらいはコンサルティングなどの別の仕事をしながらオフィスの開設準備をし、1997年11月に、その最初のオープンオフィスを開設することができました。
― 創業された当時のメンバーのことについてお聞きしたいと思います。専務の阪東さんはニューヨークの大学の同級生とのことですが、どのような経緯で創業に参加されることになったのでしょうか。
 小さな資本金で創業しましたので、少ない人数で始めるべきだったのですが、阪東を含めて4人で始めてしまいました。阪東とは大学時代、一つだけ同じ授業があって4カ月、毎週、顔を合わせていましたが、それでも基本的には挨拶程度でした。それ以外では、国別のサッカーの試合で一緒になったり、酒場で一、二度一緒になったり、就職の相談を受けたりしました。当時から自分と全然違う人だなと感じていました。起業する時のパートナーは、自分には無い力を持っている人が良いと思っていましたので、彼はパートナーの一人として良いかもしれないなと思いました。創業前、阪東に「こういうことをしたいと思っている」と話をしたところ、彼も乗ってきてくれて創業に参加してくれることになったのです。
 もう一人、現在、取締役をしてくれている滝沢という者がいます。彼は、私がいた会計事務所の新卒採用に応募してくれた学生でした。私が採用を担当していたのですが、私と一緒に仕事をしたいと言ってくれて、卒業後はその会計事務所に入社する予定でした。けれども、彼が入社する前に私は独立して会社を始めていたので、私が引き取ることになって創業間もない会社に入社することになりました。私が28歳、阪東が27歳、滝沢が23歳、他に事務の人が1名、計4名で始めました。会計事務所では、入社2年目の4月から取締役をしていました。創業してからもしばらくは、そのまま取締役を続けて、事務所を間借りさせていただいていましたので、事務は会計事務所で採用している方に共通でお願いしても良かったのですが、一緒に仕事をしたいという人がいたので4人目のメンバーとして採用しました。
 後から、会計事務所の社長に聞いた話ですが、オフィス事業は立ち上げが非常に難しいので、私が独立して、もしうまくいかなかったら戻ってくれば良いと、何年かは待っていてくれていたようです。事実、最初は本当に何もかもがうまくいかず、大変な苦労をしました。
[撮影:大鶴剛志]
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