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[更新日2010/08/05]
「創造と変革の志士たち ~人をつくり、知恵を広げる~」第4回
聞き手 / PE&HR株式会社 代表取締役 山本亮二郎
■あの本を読まなかったら、今の自分はなかった
― 最後に、特に影響を受けたご本について教えていただけますでしょうか。
 一番影響を受けた本は、正直に言いますと、大前研一(※17)さんの『ストラテジック・マインド』です。私自身、大学院まで理系でした。経営学やコンサルティング業界の道に進もうと思ったのは、学生時代に大前さんの本を読んで、すごくおもしろい世界があることを知ったからなんです。さらに言うと、大前さんは、原子力の博士になられて、日立(株式会社日立製作所)でエンジニアとして活躍された後、MBAを取得されたわけでもなく、いきなりマッキンゼー(マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク)に行かれたというキャリアでしたから、「理系の人間ながら、こういうキャリアもあるんだな」と思いました。本の内容もおもしろかったし、大前さんっておもしろい人だなと感じました。こういう商売やキャリアがあるんだと、自分の視野を広げてくれたという意味で、『ストラテジック・マインド』を一番に挙げたいと思います。あの本を読まなかったら、今の自分はなかったと言えるほど、非常に重要な本なんです。
 もう一つは、バーバラ・ミント(※18)の『ピラミッド・プリンシパル(邦訳版:考える技術・書く技術)』(※19)という本です。当時、英語の本しかなくて、「これ読んでおいて」みたいな感じでいきなり渡されて読んでみると、まぁ本当に難しかった。今では、グロービスでも監修したのですが翻訳版があるので、だいぶ楽になったと思うんですけれども、原著は非常に難しいんです。とにかく難しいんだけれども、書いてあることは非常にエキサイティングで、「ロジカルに考えるとはこういうことか」と深い気づきを得ることができました。「思考系」と呼んでいる、いわゆる考えることについての本って、この十年で本当にたくさん出版されたと思います。でも、昔はそんなになかったと思うんですよ。正しくロジカルに考えましょうとか、しっかり主張しましょうとか、論理的に問題解決をしましょうとか、そのような類の本はあまり見かけなかったんです。そういう意味で、『ピラミッド・プリンシパル』にはインパクトを受けました。それがある時、翻訳をしようということになったんです。実際に翻訳を担当したのは外部の講師の方ですけれども、自分もプロジェクトに関わることになったので、何かの縁を感じました。
 あとは、やはり、実際に自分が携わった本ですね。例えば、最初に担当させてもらった『ケースで学ぶ起業戦略』です。入社していきなりでしたから、ある意味、無茶振りなんですけれども、プロジェクトに関わったという意味で影響を受けた本です。あるいはその後、『グロービスMBAシリーズ』を担当するようになって、著名な経営者の方などからも、あの本よくできていますねと言われると、本当にやっていて良かったと思います。
― 長時間、貴重なお話をありがとうございました。
[撮影:大鶴剛志]
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※17 株式会社ビジネス・ブレークスルー代表取締役社長、ビジネス・ブレークスルー大学大学院 学長。大前研一氏については下記を参照。
※18 ハーバード・ビジネススクール卒業後、マッキンゼーに初の女性コンサルタントとして入社。1973年に独立し、ピラミッド原則を用いたレポート作成、分析、プレゼンテーションなどの方法を教えている。
※19 マッキンゼーをはじめとするコンサルティング会社で、古くから取り入れられている。本書に、ワークブックを加えることによって、論理と実践をマスターすることができる。『新版 考える技術・書く技術 -問題解決力を伸ばすピラミッド原則-』『考える技術・書く技術 ワークブック【上】』『考える技術・書く技術 ワークブック【下】
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