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[更新日2010/07/14]
「創造と変革の志士たち ~人をつくり、知恵を広げる~」第2回
聞き手 / PE&HR株式会社 代表取締役 山本亮二郎
■シリーズという強み
― グロービスとして本を出すときは、出版社の編集の方がするようなこともされているのでしょうか。
 そうですね。もちろん版元さんが最終的に刷りのリスクをとられるわけですから、版元さんから、こうしたほうがよい、こうすると売れますよというご意見を伺います。その前に大体のパターンは、こちらでまず企画書を作ります。その後、出版社さんに、売れそうか、どういうタイトルワークが良いか、どういう要素を入れたらいいかとご相談しています。いったんゴーサインが出たら、シリーズで棚を押さえているという強みもありますので、かなり自由にやらせていただいています。そうは言っても、最後は出版社さんに校正をしていただいて、本にしています。
― そこで培ってこられた長年のノウハウは、大きな強みになりますね。
 最近では、MBAなんとかっていうのはいろいろ出てはいるんですけれども、書店に置かれている本って、割とコンパクトなタイプが多いと思います。MBAシリーズのように、この手の割と分厚いタイプのものでは幸いライバルがいないので、新タイトルを出したり、改訂版を出したりしながら、未だにしっかり売れているのかなという印象です。
■「事業創造」から「利益思考」へ
― 『利益思考』について、これはもともと法人研修向けの内容だったとあとがきに書かれていました。増刷もされて、とてもよく売れているようですけれども、どのような狙いで出版されたのでしょうか。
 そうですね。法人研修で「事業創造」というものがあるんですけれども、研修のコンテンツ作成の担当者とディスカッションをしながら、実際のコンテンツ作りも手伝っていました。折角そういうものを作ったので、やはり本にして、世の中に出していきたい。弊社の場合、社内で出来たコンテンツについては、なるべく本の形で広く発信しようという考えがあります。それをやっていかないと非常に狭い範囲で知恵がとどまってしまいますし、知恵というものはどんどん広めた方が良いのではないかと思うからです。ただ、本を読めばわかる世界でもないので、もっと深くスキルを身につけたいという人は、スクールなり研修に来て下さいという形にしています。
 『利益思考』は、もともとは「事業創造」というタイトルを想定していました。しかし版元さんから、「事業創造」だと一部の人しか買わないのではないかというご意見もありまして、もう少し広い概念として、利益をしっかり出していきましょうという意味のタイトルにすることになりました。やはり版元さんの場合、編集だけで決まるわけではなく、営業の方がちゃんと納得してくれないとなかなか売れません。タイトルを変えて、多少フィールドを広げたことで、東洋経済さんの営業の方から、分かりやすいし、これは売りやすいですねという評価をいただいています。
― 本を出されるとき、グロービスの著作とされていると思います。外部の講師の方、また社内の方でも、執筆された方の著作権はどのようにされているのでしょうか。
 本にもよるんですけれども、原則としてグロービスが法人著作権(※8)を持つことにしています。ただし、書かれた方の名前を記載して、クレジットはしっかりしようと考えています。例えば、『MBAアカウンティング』では、実際に西山さんが執筆、監修をされています。例えば、オンライン書店で検索したり、もしくは何かのランキングの時に表示される著者には、グロービスと出ますけれども、実際に関与された西山さんの名前をクレジットするようにしています。私が書いた本でも同様です。読者の方に「グロービスの本だけれども、実際に書いたのは嶋田なんだ」ということが分かるようにしているのです。いわゆるISBN(※9)の登録上の著者はグロービスだけれども、書いた人の名前もしっかりとクレジットされる。書き手の方が「これは私が書いた本ですよ」という言い方ができるように、そのようなことを合わせ技でやっています。
― 嶋田さんの著書は、何冊目になるのでしょうか。
 共著だけでも、20冊ぐらいになるのではないでしょうか。関わった本も含め、いろんな本に何かしら名前が入っています。全部ではないんですけれども、後ろの方に記載してあります。
 その他、自分が書いたものが2冊あります。MBAシリーズでの西山さんのパターンと同じく、監修という形で出版したものがもう1冊ありますので、通しで執筆したものというと、3冊になります。
[撮影:大鶴剛志]
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※8 知的財産権の一つである著作権を法人格でもっている状態。「知的財権権」とは、知的な創作活動によって何かを創り出した人に対して付与される「他人に無断で利用されない」といった権利(文化庁・知的財産権の解説から引用)。
※9 International Standard Book Numberの略で、日本語訳は「国際標準図書番号」。世界共通で図書(書籍)を特定するための番号のこと。
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