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『東京を経営する』

渡邉美樹/著（サンマーク出版）

4月10日に投開票される東京都知事選に向け、世間の注目が集まっています。1984年に「つぼ八」FCオーナーとして起業し、ゼロから年商１１００億円を超えるグループを築いた渡邉氏のこのタイミングでの出版は、非常に戦略的だと感じます。書店で平積みにされることによる広告効果は計り知れない。どのように東京に経営的な手法を導入しようとされているのか、一読しておきたいです。

勝間和代/著（小学館）

勝間ファンならずとも惹かれるタイトルです。書籍の内容紹介の文脈から、版元の小学館さんや勝間さんがかなり力を入れた作品になっていると感じます。マッキンゼー出身者ならではの分析力で、成功する人に必要な要素は何かを紐解いてくれるでしょう。

リサ・ガンスキー/著　実川元子/訳 （徳間書店）

新聞広告で「堀江貴文氏絶賛」「ダニエル・ピンク推薦」の文字が目を引きました。メッシュとは網のこと。フェイスブックを筆頭にソーシャルネットワーク上で展開されたシェアビジネスの総称です。アメリカのシェアビジネスの事例が豊富に紹介されています。日本でも、自動車、自転車、ドレス、ブランド品、家、オフィス、金融（小額融資）など、ここ数年でメッシュビジネスに取り組むベンチャー企業が数多く出現しています。最先端をいくアメリカの事例から、新しいビジネスコンセプトを学び、自社のビジネスに応用できるところがないか思考を深めるのに役立つ良書です。

マルセル・ローゼンバッハ/著　ホルガー・シュタルク/著　赤坂桃子/訳　猪股和夫/訳　福原美穂子/訳　（早川書房）

昨今のアフリカや中東で起こっている政治的な変革は、フェイスブックやツイッター等ソーシャルメディアがもたらした影響と言えるでしょう。世界を駆け巡るような情報の発信者がウィキリークスです。中心人物であるマイケル・アサンジの経歴やウィキリークスの活動が描かれた本書を通じて、ソーシャルな社会における新しいジャーナリズムの在り方をとらえることができると思います。

高橋篤史/著　（東洋経済新報社）

記憶に新しい振興銀事件とSFCG破綻。2人の人生を辿り、巨額の損失を残した日本の金融史上、特異な2つの事件を追ったノンフィクション。2つの事件を通して日本の経済社会を知るきっかけになる1冊です。