年間4,200万円を稼ぐプロブロガーを生み出すプラットフォーム
2月 16日 | 投稿者:店長 | 書評 タグ: ソーシャルメディア『ソーシャルメディア革命 「ソーシャル」の波が「マス」を呑み込む日』
立入勝義著
本書によれば、アメリカをはじめ世界では年間数十万ドル(日本円で数千万円)を稼ぎ出すプロのブロガーが続々と誕生していると書かれています。日本でもホリエモンこと堀江氏などは、有料メルマガで年間1億円以上を売り上げていると言われますが、「知名度の高い人がコンテンツを有料化する」という流れが一般的です。一方、アメリカの場合は、認知度のない個人がブログを立ち上げ、プロとして商売が成立しているようです。
日本とアメリカでは何が違うのか。その背景にあるものが、ソーシャルメディアというプラットフォームです。
本書は、米国に在住し、自らもプロブロガーとして活躍されている立入勝義氏(ブログ『意力』を運営)によって書かれています。フェイスブックやTwitterといったソーシャルメディアツールが経済や社会、人々の生活にどのようなインパクトを与えているのか、米国と日本では今後ソーシャルメディアがどのように発展していくのか、簡潔に解説されています。「ソーシャルメディアって何だ?」という問いに対して、世界と日本の事情を踏まえつつ理解を深めることができる本ですので、気になる方は是非手に取っていただきたいと思います。
タイトルに示した、年間4,200万円(50万米ドル、1ドル84円換算)を稼ぐブロガーとは、カナダに移住した中国人ジョン・チャウ氏(johnchow.com)です。本書で、著者によるインタビューが紹介されていますので必見です。こうしたプロブロガーは、ソーシャルメディアという巨大なプラットフォーム上で「個」として情報発信をしている小さなメディアです。ソーシャルメディアはリアルな社会と比較して、情報の伝達速度を恐ろしいほどに高めていると思います。瞬時に自分を起点につながっている人たちに情報が届くことによって、小さなメディアの情報発信力が格段に向上しました。そこに広告など「個」のメディアの収益化を支援する様々なプログラムが整ってきたことで、プロブロガーが生まれてきたんだと思います。
最近では、エジプト政権に対するデモ等、ソーシャルメディアがリアルに与える影響力が一層高まっていると感じます。経済的にも社会的にもソーシャルメディアをどのように扱っていくか考えていうるビジネスパーソンやプロブロガーを目指している方にオススメの一冊です。
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タグ: ソーシャルメディア