小笠原信之著「伝わる!文章力が身につく本 できる人は文章も上手い!」
10月 29日 | 投稿者:takuya kishimoto | 書評『同県は「安心でおいしい水プロジェクト」をスタートさせたが、その際に「高度浄水処理装置」を導入した。』
上記の文章に違和感を覚える人はどれほどいるだろうか。接続助詞「が」の使い方に問題があるのだ。接続助詞の「が」は逆接にかぎって用いられるものであるため、上記の文章は「できる人」の文章とはいえないのである。このように日本語の原則的な理屈を踏まえた、相手に伝わりやすい文章を書くための手法、明日から使える文章作成能力向上のコツを具体的に教えてくれるのがこの本である。
ほとんどの人は文章の書き方を習った経験はないだろう。それゆえ世の中には伝えたいことの半分も伝えられないような「欠陥文章」が溢れている。改善したいと思っていても何をすればいいのか、自分の文章の何がいけないのかが分からないという人も多いだろう。文章の書き方を学ぶことをこの一冊から始めてみてはどうだろうか。