世界人口の1割に迫る、世界最大のSNS Facebook(フェイスブック)創設物語

2月 4日 | 投稿者:店長 | 成長企業研究, 書評 タグ: , ,
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facebook(フェイスブック)Facebook 世界最大のSNSでビル・ゲイツに迫る男

ベン・メズリック/著 夏目大/訳

2010年7月、ユーザー数が5億人を超えたと発表された世界最大のSNS「Facebook」創設の物語です。国連の統計によると、2010年時点の世界人口は69億人。Facebookのユーザー数は、その増加速度から考えると2011年中に6億人の突破は間違いなく、7億人、つまり世界人口の10%に迫る勢いを示しています。ユーザー数の規模が国に匹敵することから「中国(13億人)、インド(12億人)、Facebook」と言われます。

本書では、ソーシャル・ネットワークFecebookの生みの親であるマーク・ザッカーバーグ氏がハーバード大学在学中に同サイトを立ち上げるまでの経緯にはじまり、爆発的な支持を受けユーザーが広がっていく中、スタートアップベンチャーが生き残るために迫られる様々な決断と葛藤が、小説形式で描かれています。

原稿は、マーク・ザッカーバーグ氏の「裏切り」に対して訴訟を起こしている共同創業者のエドゥアルド・サヴェリン氏、アイデアを盗まれたと主張するウィンクルヴォス兄弟などへの取材をもとに書かれています。肝心のザッカーバーグ氏本人は一切取材に応じなかったようですので、実際のザッカーバーグ像とは異なるのかもしれません。

さて、本書の注目すべき点は、Facebookという成功例の裏側に隠された、ベンチャービジネスの始まりや創業したての企業の様子、そして成長拡大していく中で起きる事件やドラマが仔細に描かれていることです。これは、Facebookに限った話ではなく、どのベンチャーにおいても実際にありえる話だと感じました。

近い将来、起業やスタートアップ・アーリーステージのベンチャーへの参画を考えている人には、是非読んでいただきたいと思います。

なお、同著を原作とした映画(厳密には同時進行的に脚本が書かれたようですが)『ソーシャル・ネットワーク』を観ました。監督は、『セブン』『ファイトクラブ』等を手掛けた鬼才、デヴィッド・フィンチャー氏です。書籍版を読んでいたので、内容はだいたい掴んでいたのですが、冒頭から非常に惹きこまれました。コンピュータギークが高速にキーボードを叩くようなスピードで展開されるセリフやFacebookユーザーがウィルスのように一気に拡大していったことを連想させるような、疾走感がある映画でした。起業の裏側に迫る描写が秀逸で、高い評価ができる作品だと思います。

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