『経済成長という病 退化に生きる、我ら』 平川克美著 講談社現代新書

12月 5日 | 投稿者:FUJIO MIYACHI | 書評
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978-4-06-287992-72009年春刊行だが、5年半経った今まさにタイムリーな作品として読むことが出来る。

本書のテーマは以下の通り。

(以下、引用)

世紀末からミレニアム(2000年)をまたいで2008年の金融破綻に至るまでのおよそ10年間に起こった出来事について、…むしろ、私は「何だかよくわからない」ということについて、それがどう分からないのかということの道筋を明らかにしたいのである。

今回は(今回もと言うべきか)書評の体をなしてないと指摘されるかもしれないがそれを承知で書かせていただくと、おっしゃることがいちいちもっともということが多い。僕たちは安易に原因と結果という形に当てはめて物事を分かったつもりになり、思考を停止させる。利便性を手に入れた代償として野生の力をはじめとする人間の根源的なものを差し出している。進化したつもりが実は退化の道を歩んでいるのかもしれない。

「経済成長」することが本当に全ての解決につながるのか?「成長」は悪いことではない。ただ、じっくり立ち止まり、時には後戻りをすることも必要なのではないか?日々の生活に忙殺される現代だからこそ、是非一度じっくり立ち止まって読んでいただきたい。

 

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