ソーシャルアプリ入門
4月 8日 | 投稿者:編集者 | 書評クスール/著 dango/著 クレイ/著 マイクロアド/著 富川真也/著 新井隆祥/著
Facebook、mixi、モバゲー、MySpace、GREEといったプラットフォームを彩るソーシャルアプリとは何か?
普段何気なく利用されている方も多いと思う。
ソーシャルアプリとはSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)上で公開されているアプリケーションのことである。
ソーシャル機能があることによって、ユーザーの広がりが外部に開かれている点に特徴がある。
面白いアプリは口コミでどんどん伝わり、多くの宣伝費をかけることなくゲームが広がるので、従来のビジネスモデルを大きく覆すものである。
ソーシャルアプリの創造的破壊がもたらすイノベーションは、一種の革命の様相を呈しているが、どのように開発されているのだろうか?
この書は、ソーシャルアプリ革命の全貌と開発方法について、開発者だけでなく、技術背景を理解したい企画者にも役立ち、一般ユーザーも楽しんで読むことができる内容である。
Chapter01では、このソーシャルアプリの全体像について、まず簡潔にまとめられている。
ソーシャルアプリのビジネスモデルとして、①広告による収益モデル、②仮想アイテムの販売による収益モデル、③定額課金サービスによる収益モデル、④その他の収益モデル(ノベルティーグッズの販売、アプリケーション購入による課金)が示されている。
ソーシャルアプリの開発は、調査フェーズ、企画フェーズ、開発フェーズ、公開フェーズ、運用フェーズという流れで進む。
新たな概念である「ソーシャル」を織り込んだ企画・開発が鍵を握る。
Chapter02では、ソーシャルアプリの企画について、調査フェーズ、企画フェーズの重要概念についてまとめられている。特に、ソーシャル性、リピート性、バイラル性の概念は必読である。
Chapter03では、ソーシャルアプリの制作について、開発フェーズの専門知識について実際の開発に即座に役立つように写真・図表付きでわかりやすく書かれている。全体のシステム、Flashの開発、サーバーサイドプログラミングの開発をはじめ、Facebookアプリ、mixiアプリ、mixiアプリモバイル、モバゲーオープンプラットフォーム、MySpaceオープンプラットフォームについて、開発方法が書かれており、開発者には必読である。
Chapter04では、ソーシャルアプリの運用について、実践的な手法についてまとめられている。ユーザー動向の計測、ユーザー獲得、ユーザーとのコミュニケーション、サーバーの保守管理等についての項目は、運用上の大きな助けになることだろう。
実際のソーシャルアプリビジネスの現場で開発をしている方々が執筆されているので、非常に実践的な内容になっている。
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