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金融危機は何を意味するのか?経済は成長し続けなければならないのか?なぜ専門家ほど事態を見誤ったのか?何が商の倫理を蒸発させたのか?ビジネスの現場と思想を往還しながら私たちの思考に取り憑いた病と真摯に向き合う。
序章 私たちもまた加担者であった
第1章 経済成長という神話の終焉(リーマンの破綻、擬制の終焉
宵越しの金は持たない―思想の立ち位置
専門家ほど見誤ったアメリカ・システムの余命
経済成長という病
グローバル化に逆行するグローバリズム思想
イスラムとは何でないかを証明する旅
「多様化の時代」という虚構―限りなく細分化される個人)
第2章 溶解する商の倫理(グローバル時代の自由で傲慢な「市場」
何が商の倫理を蒸発させたのか
私たちは自分たちが何を食べているか知らない
街場の名経営者との会話
寒い夏を生きる経営者
ホスピタリティは日本が誇る文化である)
第3章 経済成長という病が作り出した風景(利便性の向こう側に見える風景
暴走する正義
新自由主義と銃社会
教育をビジネスの言葉で語るな
テレビが映しだした異常な世界の断片
雇用問題と自己責任論
砂上の国際社会
直接的にか、間接的にか、あるいは何かを迂回して、「かれ」と出会う)
終章 本末転倒の未来図
1950年、東京生まれ。1975年、早稲田大学理工学部卒。渋谷道玄坂に翻訳を主業務とするアーバン・トランスレーションを設立、代表取締役となる。1999年、シリコンバレーのBusiness Cafe,Inc.設立に参加。現在、株式会社リナックスカフェ代表取締役(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)