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日本を取り巻く困難はより深いものになっており、私たちは先の見えない日常を送っている。だが、このようなときにこそ、人間の脳が持つ「挑戦」の素晴らしい能力が生きてくる。脳はオープンエンドなシステムであり、試験に直面したときにこそ新たな力を発揮するのだ。私たちの日常の中に「挑戦」は遍在している。人間は誰もが、経験したことのない新たな世界と出合い、自分の存在を確立しようと奮闘して生きている。困難さを力に変えて生きるために、私たちはどうすればよいのか?さまざまな事象をもとに論じる、著者渾身の書。
暗闇の中を手探りで歩く
発見の文法
「挑戦」の普遍性
非典型的な脳
誰でも人とつながりたい
偶然を必然とする
盲目の天才ピアニスト
欠損は必ずしも欠損とならず
脳は転んでもただでは起きない
笑いが挑戦を支える
日本人の「挑戦する脳」
アンチからオルタナティヴへ
挑戦しない脳
死に臨む脳
臨死体験
自由と主体
「自由」の空気を作る方法
地震の後で
できない
リヴァイアサン
1962年生まれ。脳科学者。東京大学理学部、法学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻課程修了。理学博士。理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て、ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。『脳と仮想』で第四回小林秀雄賞、『今、ここからすべての場所へ』で第十二回桑原武夫学芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)