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一人ひとりの命への無関心がはびこり、平和について後ろ向きの対応しかできない日本。いま、あらためて、人間としての「正当性」を問いつづけなければならない。希望ある社会のため、次世代へつなぐメッセージ。
第1章 絆の傷んだ時代に(「地域」から日本を考える;自分の「郷」への思い;命をつなぐ、ライフリンク;一年間に三万人が自殺する国で;「正直者がバカを見る社会」;一人では生きられない;薬物中心の治療への疑問;一卵性双生児、韓国と日本;絆が傷み、社会が傷んだ;非常識が常識に);第2章 平和のために日本ができること(オバマの核軍縮宣言;日本の核をめぐる動き;私にとっての韓国、北朝鮮;日朝平壌宣言の背景;北朝鮮の「飛翔体」;アメリカの選択;北朝鮮を「知る」ことの必要性);第3章 正当性を問い、希望を語る(言いたいことが言えなくなる危険性;問題にすべきは「正当性」;「チェンジ」の歴史はめぐる;常識からみて正当かどうか;希望のある社会のために)
姜 尚中 (カン サンジュン)
1950年、熊本県生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了。東京大学大学院情報学環・学際情報学府教授。専攻は政治学・政治思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)