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日本の知恵を次代へ引き継ぐ 苟(いやしく)も浮利(ふり)に趨(はし)り軽進すべからず ──住友家家訓 「精神の背骨」をつくる なぜ、いま家訓なのかというと、それが人が生きていくうえで大切な「精神の背骨」になりうるからです。どんな時代であっても、どんな環境にあっても「背骨」、すなわち判断基準となる指針さえしっかり持っていれば、人は生き抜くことができます。その背骨をつくる要素が「家訓」には凝縮されています。家訓とは、その家が今後も発展しつづけるために、人として守らなければならないことを次世代に伝えるために書かれたものだからです。(序章より) ■人生の「背骨」となる、強い言葉の数々 かつて一流の武家や商家では、当主たちが子孫に向けて、実体験に基づいた教えを伝えるために「家訓」をつくることが多くありました。たとえば「苟(いやしく)も浮利(ふり)に趨(はし)り軽進すべからず」(住友家家訓)といったように、改めて読み直すと、現代に生きる私たちにとっても役立つものであることに気づかされます。これらは、人生の「背骨」、すなわち指針を持つために大きな助けとなります。武家や商家の家訓や財閥、現代の一流企業の社訓などから、仕事と人生に役立つ言葉を齋藤孝がセレクト。現代日本人が忘れた先人の知恵を読み解いていきます。
日本の知恵を次代へ引き継ぐ 苟(いやしく)も浮利(ふり)に趨(はし)り軽進すべからず ──住友家家訓 「精神の背骨」をつくる なぜ、いま家訓なのかというと、それが人が生きていくうえで大切な「精神の背骨」になりうるからです。どんな時代であっても、どんな環境にあっても「背骨」、すなわち判断基準となる指針さえしっかり持っていれば、人は生き抜くことができます。その背骨をつくる要素が「家訓」には凝縮されています。家訓とは、その家が今後も発展しつづけるために、人として守らなければならないことを次世代に伝えるために書かれたものだからです。(序章より) ■人生の「背骨」となる、強い言葉の数々 かつて一流の武家や商家では、当主たちが子孫に向けて、実体験に基づいた教えを伝えるために「家訓」をつくることが多くありました。たとえば「苟(いやしく)も浮利(ふり)に趨(はし)り軽進すべからず」(住友家家訓)といったように、改めて読み直すと、現代に生きる私たちにとっても役立つものであることに気づかされます。これらは、人生の「背骨」、すなわち指針を持つために大きな助けとなります。武家や商家の家訓や財閥、現代の一流企業の社訓などから、仕事と人生に役立つ言葉を齋藤孝がセレクト。現代日本人が忘れた先人の知恵を読み解いていきます。