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平成最大の経済疑獄リクルート事件は、まさに元号が「昭和から平成へ」と変わったバブルという狂騒と暴騰の時代に起こった叙事詩であった。その主人公・江副浩正は母が三人変わるという複雑な生い立ち、妻妾を同居させるという厳格で放蕩な数学教師だった父の影が生涯つきまとった。政財界を揺るがした東大出のベンチャーの元祖の私生活は、あまりにもその時代と裏腹に孤独で屈折していた。いまや人材輩出の成長遺伝子を誇り、売上高一兆円超の巨大情報帝国を創業した複雑な男の深層を追う巨艦ノンフィクション。
序章 江副浩正その複雑な自画像
第1章 江副浩正とリクルートの青春
第2章 情報帝国への上昇気流
第3章 リクルートの深層
第4章 バブルと江副浩正の時代
第5章 狂熱とリクルート事件
1944年広島県に生まれる。1歳のとき被爆。父を失う。苦学の末、広島大学文学部仏文科を卒業。大宅壮一マスコミ塾第七期生。1970年、『週刊文春』特派記者いわゆる“トップ屋”として活躍。圧倒的な取材力から数々のスクープをものにする。1983年、『週刊文春』を離れ、作家として独立。政治、経済、芸能、闇社会まで幅広いジャンルにわたり旺盛な執筆活動を続ける。『小説電通』でデビュー後、著書は400冊以上に及ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)