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終わらない会社にするために気鋭のベンチャー・キャピタリストがニセモノの三種の神器を斬る。
■出版社・メーカーからのコメント
50社以上の起業や事業開発、投資育成の現場に直接参画してきたマッキンゼー出身のキャピタリストが、日本の会社とビジネスマンに満を持して説く、本気の会社改革のすすめ。ここ二十年を超えて日本国家と日本の優秀な会社と会社人たちが見失った「ホンモノの三種の神器」を、本気で取り戻して会社改革をしようという挑戦でもあります。ここで言う「ニセモノの三種の神器」とは、「選択と集中の戦略」、「中期経営計画の信奉」、「顧客第一主義」。この二十年以上、経営戦略の基本中の基本とされてきた三つの柱です。えっ? それってどういうこと? 本書では、それら「ニセモノの三種の神器」のニセモノたるゆえんを暴き、ホンモノへの道を示します。ただ、本書は、著者がプロローグで言っているように、経営陣や経営コンサルタントたちだけのための本ではありません。むしろ、そうではない人たちのためのものです。なぜなら、会社を変えるのはやはり一人ひとりの「個人」だからです。著者曰く、「その個人がフォーマルな(つまりカチッとできあがった)会社の枠組みを(気持ちの上で)ぶっ壊して、ナナメヨコにつながるインフォーマルな(つまり原始的な好き嫌いのお付き合いの)組織(のような集まり)で、根こそぎ会社を変えていくのである」。これまで、多くのビジネス書をお読みになってきた方々には、ある意味、爽快&痛快な、目からウロコの、まったく新しい視点を示してくれる、大きな分岐点の本となることでしょう。
序章 終わらない会社にあなたが変える(結論から言おう。会社も本能に目覚めることだ!;パラダイムは必ず転換する。 ほか);第1章 選択と集中の戦略と決別せよ(ひとつ目は、選択と集中の方針を捨てること。;ジャック・ウェルチが手本を見せたリストラ。 ほか);第2章 中期経営計画などやめちまえ(ふたつ目は、中期経営計画の策定をやめること。;新社長の経営マニュアル「中計」は何のためにある? ほか);第3章 顧客至上主義を捨てよ(三つ目は、顧客の言うことを聞かないこと。;世の会社の一〇〇パーセントが顧客至上主義なのに…? ほか)
古我 知史 (コガ サトシ)
ベンチャー・キャピタリスト。早大政経学部政治学科卒。モンサント、シティバンク、マッキンゼーを経て、ウィルキャピタルマネジメント株式会社代表取締役。独立系キャピタリストとして、50社以上の起業や事業開発、投資育成の現場に直接参画してきた。上場会社を含めた多くの企業の独立取締役を歴任。(社)衛星放送協会理事、FBNジャパン理事長、(社)食の検定協会理事、大阪府市統合本部特別参与などを歴任。龍谷大学経済学部客員教授、京都大学産官学連携本部フェローなどを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)