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相手はサムスンでなくアップル・EMS連合軍だった。シャープ、パナソニック大赤字の原因はここにある。モノマネや低賃金だけが中国の武器ではなくなりつつある。人材開国こそ日本活性化への道。
[出版社商品紹介]
日本の製造業はアップルや中国の新興企業にいつ差をつけられたのか。製造業の赤字転落の背景をえぐり出し、戦略の練り直しを問う。
第1部 新しい潮流(アップルは製造業のビジネスモデルを変えた―スマイルカーブとファブレス企業;日の丸エレクトロニクス敗退の原因―円高でなく垂直統合が問題;巨大EMSというバケモノ―重要なのは低賃金でなく、社会の生産体制;若い企業と新世代が中国を変える―質の高い企業と人材が中国に誕生);第2部 旧体制の強固な岩盤(垂直統合・系列・蛸壷社会―縦割り蛸壷が並存する日本社会;系列解体後に中小・零細企業はどうなる?―グローバル水平分業の一員となれるか;旧体制が支配する中国の金融―権力と既得権益の巣;金持ちなのに弱い日本の金融力―直接金融と投資銀行業務での日米格差);第3部 未来への戦略(新興国とどう向きあうか―価格競争は間違い。ブランドを使え;改革の推進主体は、政府でなく経営者―市場が改革方向を示す;人材開国で日本を活性化―高度専門人材を受け入れよう)
野口 悠紀雄 (ノグチ ユキオ)
1940年東京生まれ。63年東京大学工学部卒業。64年大蔵省入省。72年エール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。一橋大学教授、東京大学教授(先端経済工学研究センター長)、スタンフォード大学客員教授、早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授などを経て2011年4月より早稲田大学ファイナンス総合研究所顧問。専攻はファイナンス理論、日本経済論。主要著書『情報の経済理論』(東洋経済新報社、1974年、日経・経済図書文化賞)、『財政危機の構造』(東洋経済新報社、1980年、サントリー学芸賞)、『土地の経済学』(日本経済新聞社、1989年、東京海上各務財団優秀図書賞、日本不動産学会賞)、『バブルの経済学』(日本経済新聞社、1992年、吉野作造賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)