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二〇〇一年九月一一日―現代の批判的知性を代表するふたりの哲学者は、この日の出来事にどう向きあったのか。衝撃の余韻が残るニューヨークで行われた、ハーバーマスとデリダによる二つの対話は、“啓蒙”の遺産に対する厳粛な省察を通して、現在進行形の“テロへの戦い”が私たちにもたらした問題と、九・一一以後のグローバルな課題に介入する。本書は、ふたりが同じ問題にパラレルな仕方で応答し、相並んで登場することに同意した初めての機会である。
序 テロリズムと“啓蒙”の遺産―ハーバーマスとデリダ(哲学は歴史について何か言うべきことを持つか?;公共的参加のふたつのモデル―政治的行動主義と社会批判 ほか)
原理主義とテロ―ユルゲン・ハーバーマスとの対話
テロリズムの再構築―ハーバーマス(九・一一―最初の歴史的な世界的出来事;古典的国際法から新たなコスモポリタニズム的秩序へ ほか)
自己免疫
現実的自殺と象徴的自殺―ジャック・デリダとの対話
テロリズムの脱構築―デリダ(脱構築された赦し;介入の境界=限界 ほか)
ハーバーマス,ユルゲン (ハーバーマス,ユルゲン) Habermas,J¨urgen
1929年、ドイツ生まれ。フランクフルト学派第二世代の哲学者・社会学者
デリダ,ジャック (デリダ,ジャック) Derrida,Jacques
1930年、アルジェリア生まれ。フランスの哲学・思想家
ボッラドリ,ジョヴァンナ (ボッラドリ,ジョヴァンナ) Borradori,Giovanna
ヴァッサー・カレッジ準教授。哲学専攻
藤本 一勇 (フジモト カズイサ)
1966年生まれ。早稲田大学第一文学部助教授。フランス哲学専攻
沢里 岳史 (サワサト タケシ)
1968年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。学習院大学法学部講師。哲学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)