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激動の韓国現代史。軍政に最も憎まれ、数度にわたって死の淵に追い詰められながら、民主化と平和統一への意思を貫き、ついに大統領に上り詰めた人・金大中。その生涯は、朝鮮半島の緊張を解き、軍事政権の韓国から平和で民主的な韓国に作り替える苦難の道そのものだった。アジアにおける希有な政治家の自伝、第1巻(全二巻)。
[出版社商品紹介]
5度死地を脱し、大統領となって現代韓国を創り上げた男の生涯。
島の少年―一九二四~三六年
私を愛した人、私が愛した人―一九三六~四五年
熱い心と厳しい世間―一九四五~五〇年
死と隣り合わせ―一九五〇年
戦争の中の成功と挫折、そして挑戦―一九五〇~五三年
落選、また落選―一九五四~五九年
李承晩政権崩壊―一九五九~六〇年四月一九日
善良な総理を守った熱血スポークスマン―一九六〇年四月~六一年五月
「五・一六」―暗黒の時間―一九六一年五月~六二年五月
永遠の同志「五月の新婦」―一九六二年五月~六三年一〇月〔ほか〕
金 大中 (キム デジュン)
1924年金羅南道務安郡荷衣島生まれ。43年木浦商業学校卒。61年国会議員に初当選。71年新民党から大統領選に出馬し、落選。73年東京滞在中に韓国中央情報部によって拉致。80年全斗煥政権下で連行され、光州民主化抗争に絡んで「内乱陰謀事件」の首謀者とされた。81年死刑判決が確定し、直後に無期懲役に減刑。82年刑の執行停止で釈放、治療のため渡米。85年帰国。87年平和主党から大統領選に出馬し、落選。92年民主党から大統領選に出馬し、落選
波佐場 清 (ハサバ キヨシ)
1947年石川県生まれ。大阪外国語大学朝鮮語科卒。71年朝日新聞社入社。大阪社会部員、『アエラ』スタッフライター、ソウル支局長、編集委員などを歴任。退職後、神戸大学客員教授をへて、現在、立命館大学コリア研究センター客員研究員
康 宗憲 (カン ジョンホン)
1951年奈良県生まれ。72年ソウル大学留学。75年医学部在学中に国家保安法違反容疑で逮捕。77年死刑判決確定、82年無期懲役に減刑、88年仮釈放。89年帰日し韓国問題研究所設立。2007年大阪大学博士(国際公共政策)。現在、早稲田大学アジア研究機構客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)