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街中にこんなに科学技術があふれかえっているのに、私たちは科学に対してある距離感を感じている。それはなぜか?本書は、芸術、文学から介護、はたまた政治など異分野の第一人者たちが、科学とどう接しているか、科学についてどう考えているかを探り出す試みである。脱線、寄り道も無駄じゃない。生活現場の実感と科学技術の普遍とを行き来する一二の対話のなかに、今まで気づかなかったものが見えてくる。
科学は日本で、どれくらい“文化”なのか?―茂木健一郎との対話
1 芸術×科学(アトムの先に訪れる未来を夢見て―浦沢直樹との対話;科学とアートが一人のなかに共存するわけ―児玉幸子との対話;「超ひも理論」はどんな音楽を奏でるか―吉松隆との対話);
2 言葉×科学(余白をとりこんで科学を語るということ―堀江敏幸との対話;真理を導きだすプロセスは、すべての学問に共通だ―牛場潤一との対話;言語も生物も、多様だからこそ世界は楽しい―黒田龍之助との対話)
3 社会×科学(科学の「わからない」面白さを伝えたい―元村有希子との対話;理科的思考力はどこに生まれ、何にいたるか―小川眞士との対話;介護と科学の“モード2”をさぐる―三好春樹との対話;ヒトは環境と対話する社会的動物―嘉田由紀子との対話;神なき時代の科学と技術、そして人間―東浩紀との対話)
佐倉 統 (サクラ オサム)
1960(昭和35)年東京都生まれ。東京大学文学部心理学科卒業。京都大学大学院理学研究科博士課程修了。チンパンジーの社会生態学で理学博士号取得。三菱化成生命科学研究所特別研究員、横浜国立大学経営学部助教授などを経て、東京大学大学院情報学環教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)