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今、社会に対する批評はいかにして可能か。九〇年代以降、社会批評の主役となった社会学。そのあり方を徹底的に吟味し、社会学的思考と社会批評がどこで重なり、どこで異なるのかを探っていく。社会に内在しながら社会を捉えなければならないという、社会学に不可避の困難を見据えながら、哲学から統計学、政治学にいたる隣接領域の成果もふまえ、社会と向き合う「知」の可能性と限界を示す。思想地図第一期、ここに完結。
共同討議 闘いとしての政治/信念としての政治;特集 社会の批評(社会の批評Introduction;ブックガイド社会の批評)
1 社会への問い(思想の言葉と社会学の知;「社会学」という不自由;馬鹿げたことは理にかなっている―社会問題を超える/の根底にある哲学的な問い;東京の政治学/社会学―格差・都市・団地コミューン)
2 社会の批評(サブカルチャー/社会学の非対称性と批評のゆくえ―世界を開く魔法・社会学編;キャラクターをめぐる「批評」「社会学」「社会科学」―小田切博『キャラクターとは何か』によせて;妄想の共同体―「やおい」コミュニティにおける恋愛コードの機能;俺たちの空―本宮ひろ志と“マンガ”の領界;文学/批評と社会学―境界の変遷を追う)
3 社会の数理(推論の限界―経済危機を相互推論モデルで読み解く;統計学で社会を捉える―数理構造と可能性;「アメリカ化」する日本の政治学―政権交代後の研究業界と若手研究者問題)
東 浩紀 (アズマ ヒロキ)
1971年生。批評家。東京工業大学世界文明センター特任教授
北田 暁大 (キタダ アキヒロ)
1971年生。東京大学大学院情報学環准教授。専攻は社会学、メディア史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)