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IT革命に支えられた「新自由主義経済」は人類を幸福に導くはずだった。だが、その結果、起きているのは世界的な格差の広がり、止めどもない環境破壊、激化する資源獲得競争など悲惨の連続である。マーケット・メカニズムは社会を解体し、自然を破壊し、人類を滅亡の淵に追いやっていると言っても過言ではない。かつてはボーダレス経済を礼賛した著者が語った「市場原理主義の大いなる罪」とは。
格差社会の原因は自由主義経済なのか? 20世紀末から世界を席巻した、グローバル資本主義。豊かさをもたらすはずのその実体は、格差を拡大し、社会を解体する「悪魔の思想」であった。悔恨をこめ語る、再生への提言。(解説/長谷川三千子)
序章 さらば、「グローバル資本主義」;第1章 なぜ、私は「転向」したのか;第2章 グローバル資本主義はなぜ格差を作るのか;第3章 「悪魔の碾き臼」としての市場社会;第4章 宗教国家、理念国家としてのアメリカ;第5章 「一神教思想」はなぜ自然を破壊するのか;第6章 今こそ、日本の「安心・安全」を世界に;第7章 「日本」再生への提言;終章 今こそ「モンスター」に鎖を
中谷 巌 (ナカタニ イワオ)
1942年、大阪生まれ。一橋大学経済学部卒業後、日産自動車に勤務。69年、同社を休職してハーバード大学大学院に留学。73年、ハーバード大学で経済学博士(Ph.D.)を取得、同大学講師、大阪大学教授などを経て一橋大学教授(~99年)。細川内閣「経済改革研究会」委員、小渕内閣「経済戦略会議」議長代理を歴任。現在は三菱UFJリサーチ&コンサルティング理事長、一般社団法人不識庵理事長および「不識塾」塾長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)