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シュンペーター伝 革新による経済発展の預言者の生涯

シュンペーター伝 革新による経済発展の預言者の生涯

ISBN-13 978-4-903532-44-8
ISBN 4-903532-44-5
著者名 トーマス K.マクロウ/著 八木紀一郎/監訳 田村勝省/訳
出版社 一灯舎
発行年月日 2010年12月
販売価格(税込) 4,104 円
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内容・コメント

本書はシュンペーターの数少ないが特異な伝記である。狭い意味でのシュンペーターの経済思想を扱うものではなく、波乱に満ちた人生と、様々な分野を統合して資本主義を徹底的に追求し理解しようとするシュンペーターの正にすさまじい生き方を描いている。本書の特徴は、シュンペーターが資本主義の本質を革新(イノベーション)としてとらえ、終生その研究に没頭し多くの大著を著したその過程と、その間に彼を支え続けた女性や同僚達について詳しく書かれていることである。また、著者はシュンペーター自身だけでなく親しかった人達の日記や手紙、写真等を豊富に引用して、シュンペーターが生きた時代をリアリティをもって詳細に描き出している。著者は、たいへんな知日家だった最後の妻のエリザベスが、アメリカによる対日経済制裁は日本の戦線を拡大すること(真珠湾攻撃)を予告し、そのためFBIからスパイとしてつけねらわれたことも取り上げている。シュンペーターの資本主義の捉え方は、戦後の日本の経済発展、今日のアメリカ資本主義の停滞と没落、中国など新興国の発展、そして今後の日本の方向を考える上で役立つだろう。著者のトーマス K.マクロウは1985年に歴史部門でピューリツアー賞を受賞している。また原著書はヘイグリー経営史最優秀出版賞、ジョセフ・J・シュペングラー経済学史賞、国際シュンペーター学会賞を受賞した好著である。


[出版社商品紹介]
シュンペーターの数少ない伝記。その考えはアメリカ資本主義の停滞と没落、中国などの発展、今後の日本の方向を考える上で役立つ。

目次

第1部 恐るべき子供(一八八三‐一九二六):革新と経済学(シュンペーターとその業績;故郷を離れる;性格の形成 ほか);第2部 成人期(一九二六‐一九三九):資本主義と社会(シュンペーターは何を学んだか?;知性の新たな目標;政策と企業家精神 ほか);第3部 賢人(一九三九‐一九五〇):革新、資本主義、歴史(どのように、なぜ歴史と取り組んだのか;景気循環、企業史;ヨーロッパからの手紙 ほか)

著者のプロフィール

マクロウ,トーマス・K. (マクロウ,トーマスK.)   McCraw,Thomas K.
ハーバードビジネススクールで、1984‐86年にかけて研究部長を務めた。1985年にProphets of Regulation:Charles Francis Adams,Louis D.Brandeis,James M.Landis,Alfred E.Kahnでピューリッツァー賞(歴史部門)を受賞した。『シュンペーター伝―革新による経済発展の預言者の生涯』ではヘイグリー経営史最優秀出版賞、ジョセフ・J・シュペングラー経済学史賞、国際シュンペーター学会賞を次々に獲得した

八木 紀一郎 (ヤギ キイチロウ)  
1947年福岡県生まれ。東京大学で社会学、古屋大学大学院で経済学を学ぶ。岡山大学助教授、京都大学経済学部教授をへて、現職、摂南大学経済学部長。京都大学名誉教授、VCASIフェロウ。経済理論学会、経済学史学会、進化経済学会に所属

田村 勝省 (タムラ カツヨシ)  
1949年生まれ。東京外国語大学および東京都立大学卒業。旧東京銀行で調査部、ロンドン支店、ニューヨーク支店などを経て、関東学園大学教授、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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