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オバマ大統領の不作為によって、アメリカはさらに危険な国家へと変質しつつある。日本を含めた「自由世界」がこのアメリカの現実を見誤るとき、世界はかつてない混乱に巻き込まれることを覚悟しなければならない。ポスト・アメリカの時代を政治・経済の両面から透徹した論理で分析した警告の書。
第1章 世界のリーダー・アメリカという幻想(連鎖する四つの危機;変革への期待 ほか)
第2章 画策された陰謀と画策者なき陰謀(意図せぬ結果;隠された目的 ほか)
第3章 暴走する国家(安全保障国家アメリカ;無力化した政治とコーポラティズムの猛攻 ほか)
第4章 嘆かわしい歴史の下書き(ウソつき機構と化した右派勢力;正常と分別という罠 ほか)
第5章 銃砲が告げる真実(アメリカを堕落させるもの;独善的な妄想 ほか)
ウォルフレン,カレル・ヴァン (ウォルフレン,カレルヴァン) Wolferen,Karel van
1941年オランダ、ロッテルダム生まれ。1972年よりオランダの高級紙『NRCハンデルスブラッド』の東アジア特派員、1982~83年には、日本外国特派員協会会長を務める。1987年、フィリピンのエドサ革命の報道でオランダのジャーナリズム最高賞を受賞。その後、フリーランスで『フォーリン・アフェアーズ』や『インターナショナル・ヘラルド・トリビューン』などに寄稿するとともに、アムステルダム大学教授を務める
井上 実 (イノウエ ミノリ)
早稲田大学法学部卒。米国留学後、英字新聞記者を経て、中国遼寧省・大連民族学院に留学。その後、大連大学東北史研究センター研究員となり中国東北地域の現代史を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)