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戦後日本の経済発展は企業努力とその成功に負うところが大きかったが、一方では、放漫経営の連続の歴史でもあった。老舗の一流企業が極めた栄華も、経営トップ個人のエゴ、闇の人脈との関係、組織ぐるみの隠蔽工作といったアクシデントによって、驚くほどのスピードで瓦解したケースは枚挙に暇がない。乗っ取り事件、社長解任、贈収賄汚職、倒産・廃業の具体例を挙げながら描く「闇の経済裏面史」。
第1章 「乗っ取り」「独禁法」の時代(1950~75年)(白木屋乗っ取り事件(1953年);山陽特殊製鋼の倒産(1965年) ほか)
第2章 企業悪が社会面の主役になった時代(1976~85年)(ロッキード事件(1976年);安宅産業の解体、伊藤忠が吸収合併(1976~77年) ほか)
第3章 ドンの終焉(1986~89年)(住友銀行、平和相互銀を吸収合併(1986年);東芝機械、ココム違反事件(1987年) ほか)
第4章 バブル崩壊の爪痕(1990~2000年)(住銀・イトマン事件(1990年);架空預金証書事件で尾上縫逮捕(1991年) ほか)
第5章 二十一世紀、視界ゼロ(2000年~)(石橋産業事件で許永中と田中森一逮捕(2000年);そごうグループ倒産(2000年) ほか)
有森 隆 (アリモリ タカシ)
1945年生まれ。早稲田大学文学部卒業後、経済ジャーナリストとなる。経済・産業界での豊富な人脈を生かし、経済事件や犯罪などをテーマに、精力的な取材・執筆活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)