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二代皇帝ティベリウスは、後もカプリからローマ帝国を統治し続け、皇帝としての職責を完璧に全うした。国体は盤石となり、それを受け継いだ幸運な皇帝が、カリグラだった。紀元37年、すべての人に歓迎されて登位した若き皇帝に、元老院は帝国統治の全権を与える。しかし「神になる」ことまでを望んだカリグラは愚政の限りを尽くす―。政治を知らぬ若者を待ち受けていたのは無残な最期だった。
第1部 皇帝ティベリウス(承前)―在位、紀元一四年九月十七日‐三七年三月十六日(カプリ隠遁;セイアヌス;アグリッピーナ派の一掃;セイアヌス破滅 ほか);第2部 皇帝カリグラ/本名ガイウス・カサエル―在位、紀元三七年三月十八日‐四一年一月二十四日(若き新皇帝;生立ち;治世のスタート;大病 ほか)
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