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1955年、戦後初の文部省助成による海外学術調査として、京都大学カラコルム・ヒンズークシ学術探検隊(木原均隊長)が、約半年間にわたる学際的フィールド調査を展開した。また、1958年には京都大学学士山岳会チョゴリザ遠征隊(桑原武夫隊長)が、単独大学としては世界初の7000m峰初登頂であるカラコルム山脈チョゴリザ峰登頂を果たすとともに、高所フィールドにおける総合的学術調査を実施した。この2つの探検はそれぞれ『カラコルム』『花嫁の峰チョゴリザ』という映画となって広く一般に公開され、戦後の日本社会に大きな夢と感動を、そして研究をこころざす青少年へ多大な刺激を与えた。当時の記録と関係者への取材、記録映画史上の位置を問う論考とともに、2本の映画をDVDに収録して、現在へと続くフィールド科学の系譜に新たな光をあてる
[出版社商品紹介]
学問と冒険が結びついていた時代。戦後日本を熱狂させた記録映画2本をDVD化。探検大学のスピリットを当事者と研究者が語る。
1 京都大学カラコラム・ヒンズークシ学術探検隊(戦後学術調査の黎明―京都大学カラコラム・ヒンズークシ学術探検隊;探検を語る―隊員の記録から)
2 京都大学学士山岳会チョゴリザ遠征隊(チョゴリザへの道;高度とのたたかい、そして登頂;チョゴリザ初登頂、その後―登山史的意義)
3 フィールド科学の展開
4 記録映画と社会(エクスペディション映画の系譜)