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漢字研究の第一人者・白川静、東洋思想の権威・中村元、民族学の梅棹忠夫、哲学者・梅原猛―。専門分野を超えて縦横無尽に思索を展開した、日本を代表する知の巨人たち。日本の風土に根を下ろしながら、国境の、民族の、宗教の、垣根を「越境」した四人の学究者が自らの生い立ちと人生を振り返る。
白川静(東洋の精神―漢字文化共有 母胎に;故郷・福井―城址のほとりに生家 ほか)
中村元(私の学問―「仏教源流から学べ」;松江と中村家―幕末、国学師範の祖父 ほか)
梅棹忠夫(酒のみのいわれ―曽祖父母、朝から銚子;市民的平等感覚―京の町人倫理を背骨に ほか)
梅原猛(実母―生後一年余りで失う;実父・半二―トヨタの技術、礎築く ほか)
白川 静 (シラカワ シズカ)
中国文学者。1910年福井県生まれ。43年立命館大学法文学部卒。独創的な漢字研究は「白川文字学」と称される。2004年、文化勲章受章。06年10月逝去
中村 元 (ナカムラ ハジメ)
インド哲学者。1912年島根県生まれ。36年東大文学部卒。東大教授、文学部長などを歴任。東洋思想研究者として世界的に活躍し、日本の比較思想学の分野を開拓した。73年東大を退官後、私塾「東方学院」を創設し、研究者以外にも東洋学、仏教学の門戸を開いた。77年文化勲章受章。99年10月逝去
梅棹 忠夫 (ウメサオ タダオ)
民族学者、比較文明学者。1920年京都市生まれ。43年京大理学部卒。理学博士。生態学、情報論、文明論など研究領域は広範にわたり、86年に失明した後も研究・著述活動を続ける。京大人文科学研究所教授などを経て、74年、設立に尽力した国立民族学博物館の初代館長に就任。88年朝日賞、94年文化勲章受章
梅原 猛 (ウメハラ タケシ)
哲学者。1925年生まれ。48年京大文学部卒。立命館大学教授、京都市立芸術大学学長などを経て、国際日本文化研究センター所長(現顧問)。研究活動のほか、スーパー歌舞伎・スーパー狂言の脚本を手がける。99年文化勲章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)