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梅棹忠夫の「文明の生態史観」は、1957年2月に発表された。従来になかった新しい世界像のなかに日本文明を位置づけた構想力と独創性によって、日本人を勇気づけ、いまや古典となっている。本書は、「文明の生態史観」の誕生と成長の過程を追い、「海洋史観」の川勝平太氏と交わした対話などによって、その今日的・普遍的意義を新たに提示する。さらに、生態史観にもとづき日本文明の歴史を概観し、その未来像を大胆に打ち出す。
第1章 「文明の生態史観」の誕生と成長
第2章 対談 日本文明の未来をかたる(梅棹忠夫;川勝平太)
第3章 対談「文明の生態史観」の今日的意義(梅棹忠夫;川勝平太)
第4章 梅棹生態史観と川勝海洋史観―四人の識者からのコメント
第5章 講演 海と日本文明
梅棹 忠夫 (ウメサオ タダオ)
1920(大正9)年、京都市に生まれる。1943年、京都大学理学部卒業。理学博士。学生時代の白頭山登山および大興安嶺探検以来、調査、探検の足跡は、ひろく地球上にしるされている。京都大学人文科学研究所教授、国立民族学博物館長をへて、現在は同館顧問、名誉教授。専攻は民族学、比較文明学。1994年、文化勲章を受章する。著書は『文明の生態史観』『東南アジア紀行』『サバンナの記録』『知的生産の技術』『地球時代の日本人』『日本とは何か』『情報の文明学』など多数。いずれも『梅棹忠夫著作集』(全22巻 別巻1)に収録。近著に『行為と妄想』『近代世界における日本文明』がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)