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一人の読者からメールをもらった。知らない人だ。「どうして自殺をしてはいけないのですか?」「いつか死ぬのであれば、自分の意志で死ぬ時を選んでもいいじゃないですか?」この宗教的ともいえる疑問に、どう答えよう。〈私〉はこの「問い」を携えて、信頼する先輩たち友人たちの元を訪ねることにした。「どうして人は人を殺すのだろう」「どうして社会は良くならないのだろう」「人はなぜ死ぬんだろう」この世の矛盾や、残虐や、やりきれなさについて、考えている人たちがここにいる。答えの出ない問いをめぐって交わした9人との対話の記録。
生きる意味を教えてください
死を想えば生きていることの重荷が降りる―藤原新也さんとの対話
死者からのメッセージをどう読むか―内田樹さんとの対話
太古の時代の生命観をITで復元できるか―西垣通さんとの対話
ケアとは「ただ在ること」を肯定する体験―鷲田清一さんとの対話
「みずから」と「おのずから」の「あわい」を生きる―竹内整一さんとの対話
大丈夫、一生かけて帳尻が合えばいい―玄田有史さんとの対話;
ヒロシマとアウシュヴィッツの体験から―森達也さんとの対話
“世界”を経由して“社会”に戻る―宮台真司さんとの対話
頭で考えない!からだに訊け!―板橋興宗さんとの対話
対談を終えて
田口 ランディ (タグチ ランディ)
1959年生まれ。作家。2000年長編小説『コンセント』(新潮文庫)を発表し執筆活動に入る。その後、広く人間の心の問題をテーマに作品を発表。2001年『できればムカつかずに生きたい』で婦人公論文芸賞受賞(新潮文庫)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)