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「間に合わない人(あまり役に立たない人)」を雇って、皆きちんと働いて辞めない「安田蒲鉾」。信頼関係で技術革新の荒波を常に切り抜ける「IAM電子」。八ミクロンの紙に型抜きする技術を誇る「丸伸製作所」の社長は、四十を過ぎてから数学を勉強し直し、マシニングをマスターした。本書に登場するのは、そんな無名の会社の普通の人たちである。ただ彼らには、仕事を通して身につけたたしかな哲学がある。それこそが彼らの成長の証なのだ。仕事の本質を見つめ続ける著者がつむぐ、ノンエリートたちの物語。
はじめに 仕事を通して成長すること
普通の人の物語から学ぶ
「あと五年、タイにいたい」―ソーデナガノ
なぜ工場では険悪な顔に出会わないのか―江崎工業
目標は社長を一〇人生むこと―横浜商工
世界発信に必要なのは地域性―ボストンクラブ
海外進出が日本の雇用を守る―東海化成
地場産業×趣味=高付加価値―シアターハウス
「頼まれた人」を雇って、みんな辞めない―安田蒲鉾
本当に社員が幸せな会社―幸伸食品〔ほか〕
中沢 孝夫 (ナカザワ タカオ)
福井県立大学経済学部特任教授。2000年から兵庫県立大学教授。2008年4月から福井県立大学経済学部教授。2009年から現職。1944年群馬県生まれ。高校卒業後、郵便局勤務から全逓本部を経て、立教大学法学部を卒業(1993年)。長年にわたり中小企業の現場や商店街で聞き取り調査を行い、働く人たちのリアルや姿や、経営者の声を伝え続けている。また多くの新聞や雑誌に二十年以上書評を寄稿しており、書評の名手として知られている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)