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ゼネスト中止命令や新憲法施行に揺れる昭和22年。蘇峰は日本の敗因を自問自答し、最大原因は昭和の人材不足と断じる一方、中庸の欠乏、行き過ぎの通弊を抱えた国の将来を憂える警告をし、筆をおく。未公開日記、ついに完結。
蘇峰は「何故、日本は敗れたか」を自問自答し、昭和の人材不足と教育の欠陥、外尊内卑の通弊を指摘して戦後日本に警鐘を鳴らす。
無秩序乱脈の世相―昭和二十二年劈頭の回顧;精神的にも日本は四等国以下;米国、旧日本領諸島を確保―日本自存自衛の行動を切取強盗とは;何故に日本は敗れたるか(一)これを語る予の前提;何故に日本は敗れたるか(二)人物の欠乏;何故に日本は敗れたるか(三)彼我首脳者器局の懸隔;何故に日本は敗れたるか(四)東亜民族指導の資格欠如;何故に日本は敗れたるか(五)先天的欠陥と後天的欠陥;何故に日本は敗れたるか(六)全体的大構想の欠如;何故に日本は敗れたるか(七)敗戦の禍機、蘆溝橋事件‐満洲国と日本〔ほか〕
徳富 蘇峰 (トクトミ ソホウ)
明治・大正・昭和を通じて、日本の代表的な言論人。文久3年(1863)、熊本県生まれ。名は猪一郎。明治20年、民友社を設立して、『国民之友』『国民新聞』を発行。明治30年、松方内閣では内務省勅任参事官に就任。貴族院議員を経て評論家、歴史家として活躍。『近世日本国民史』により学士院恩賜賞を受ける。昭和18年、文化勲章受章。戦時中は大日本言論報国会会長。昭和32年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)