|
|
||||||||||||||||
この書籍が含まれるグループ
|
「百敗院泡沫頑蘇居士」と戒名をつけた位牌に香を焚き、自ら「一周忌」を弔った蘇峰。新憲法は米国胤と断じ、東京裁判の欺瞞性も暴露する。巻末には「満洲国皇帝・溥儀との会見録」も付す注目の未公開日記。
新憲法公布の昭和21年、蘇峰は東京裁判を批判する一方、終戦までの歴史を検証。敗戦は、天が自重を知らぬ日本人を、中国人の手をかり滅ぼしたものと結論する。
『頑蘇夢物語』九巻(皇室中心主義者の幻滅;日本国民について幻滅;自己幻滅 ほか);『頑蘇夢物語』十巻(ソ聯の日本内政干渉企図;米ソの対日目的;日本人の被同化的特性 ほか);『頑蘇夢物語』十一巻(降伏文書調印一周年とマッカーサー―その陳述に潜在するステーツマンシップ;日本は現在他力依存のみ 頼るは米国か、ソ聯か;誰れか明日の平和を保証する ほか);付録 満洲国皇帝・溥儀との会見録
徳富 蘇峰 (トクトミ ソホウ)
明治・大正・昭和を通じて、日本の代表的な言論人。文久3年(1863)、熊本県生まれ。名は猪一郎。熊本洋学校に学び、後に同志社にて新島襄の教えを受ける。明治20年、民友社を設立して、『国民之友』『国民新聞』を発行。平民主義を唱道して評論家、歴史家として活躍。『近世日本国民史』により学士院恩賜賞を受ける。昭和18年、文化勲章受章。戦時中は大日本言論報国会会長。昭和32年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)