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食糧メーデーで参加者が天皇に「米よこせ」と叫び、極東軍事裁判も始まり騒然とした1946年。蘇峰は熱海に蟄居し、マッカーサーの米国化政策から日本をいかに護るべきか、復活の道を探る。
満洲事変以来の成行を考察;悉く共産主義に味方;降伏以来半年、一切が功利一遍に;役所、軍人、そして国民の腐敗;見る影もなき靖国、明治;東亜の指導者など思いもよらぬ日本人;山下大将に武士道の説教が下さるる醜態;日本歴史の書き直し;日本はその独自一己を保持しうるか;紀元節は「嘘の骨頂」か〔ほか〕
徳富 蘇峰 (トクトミ ソホウ)
文久3年(1863)、熊本県生まれ。熊本洋学校に学び、後に同志社にて新島襄の教えを受ける。明治20年、民友社を設立して、『国民之友』『国民新聞』を発行。貴族院議員を経て、評論家、歴史家として活躍。『近世日本国民史』により学士院恩賜賞を受ける。昭和18年、文化勲章受章。戦争中は大日本言論報国会会長。明治・大正・昭和を通じて、日本の代表的な言論人。昭和32年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)