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二〇一〇年六月四日、夫・菅直人が第九十四代内閣総理大臣に選ばれた。総理大臣というと吉田茂や鳩山一郎のような風格漂う傑物を思い起こす私にとって、「本当に菅でいいのかしら」という思いが拭えない。しかしこんな大変な時期に自ら立候補してなったのだから、覚悟はできているのだろう。私も共に行くしかない―。結婚生活四十年、最も身近にいる夫人が人間・菅直人を語る。サラリーマンの息子で、市民運動の経験を持ち、かつ非自民出身の総理の知られざる素顔。
第1章 首相夫人の仕事と生活(菅直人が総理大臣になってしまった;首相夫人の「仕事」 ほか)
第2章 菅伸子だけが知っている菅直人(本当に子どもの頃から総理大臣になりたかったのか;なぜ、自民党や社会党に入らなかったのか ほか)
第3章 菅伸子と菅直人の四十年―市民運動と選挙と子育て(結婚四十年、選挙は四十五年;母が町議会議員選挙に立候補 ほか)
第4章 菅伸子の代表質問(代表質問;「最小不幸社会」って何? ほか)
菅 伸子 (カン ノブコ)
1945年岡山県生まれ。高校まで地元の金光学園で過ごし、津田塾大学に入学。卒業後、早稲田大学に編入し卒業。津田塾大在学中、東京の菅家に下宿していとこの直人氏と親しくなり、70年結婚。二男をもうける。さまざまな市民運動に関わりながら当時弁理士として働く直人氏を支える。直人氏が事務長を務めた婦人有権者同盟の市川房枝氏の選挙活動には、助っ人として参加。直人氏が76年に選挙に立候補し、三度の落選を重ねる間は、まかない部隊として支えた。80年に初当選してからは、選挙区を歩き回って聴いた市民の声を夫を通して国政へ届け、夫を叱咤し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)