|
|
||||||||||||||||
この書籍が含まれるグループ
|
「康平、銀行には勝てんよ。金を返すまではね」。丹波から身一つで出てきた森沢康平は愛知で染色業を営む矢井田と出会い、かつて「ガチャ万」と言われた繊維業界で働くことになる。昭和から平成、日本経済が大きく動いたとき、同郷の幼なじみ、大手銀行に勤める治夫と再会し―。走り続けた男たちの物語。
昭和から平成へ。時代を生き抜いた男銀行とは何か。生きるとは何か。昭和の時代には「名も無き英雄」がたくさんいた。貧困からバブル景気、そして崩壊。日本のすべての人が共感する康平の人生とは。
江上 剛 (エガミ ゴウ)
1954年、兵庫県生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業後、第一勧業銀行(現・みずほ銀行)に入行。人事部、広報部や各支店長を歴任。銀行業務の傍ら、2002年には『非情銀行』(新潮文庫)で作家デビュー。その後、2003年に銀行を辞め、執筆に専念(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)