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兵庫県丹波に生を享け、母ひとりの荒んだ家庭で育った森沢康平は、運命に翻弄され、過酷な境遇に苛め抜かれる。村の有力者の息子で同じ歳の柳本治夫との宿命的な葛藤を断ち切るべく故郷を出奔した康平は、奇妙な縁から愛知県尾西市の染色工場で働き始めた。だが、中小企業で必死に働く康平を待っていたのは、治夫が勤める大銀行との熾烈で過酷な戦いだった!好況といわれる愛知県を舞台に交錯する人生の光と影!昭和‐平成を生き抜いた名もなき者たちへ贈る著者渾身の感動大河ロマン。
経済小説家・江上剛氏の連載小説の単行本化です。丹波の田舎村に生まれた2人の少年が、戦後直後~バブル到来とその崩壊まで、日本経済に翻弄されていく人生の明暗を描く感動大河ロマン
江上 剛 (エガミ ゴウ)
1954年1月7日生まれ。兵庫県出身。1977年、早稲田大学政治経済学部政治学科卒業後、旧第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。梅田・芝支店に勤務後、本部企画、人事関係(総括部、業務企画部、人事部、広報部、行内業務監査室)を経て、高田馬場・築地各支店長を務める。1997年、広報部次長として第一勧銀総会屋事件に遭遇し、混乱収拾に尽力。その後のコンプライアンス体制確立に大きな役割を果たす。この事件を元に映画化もされた高杉良氏の小説『呪縛 金融腐蝕列島2』のモデルとなる。銀行員としての傍ら、2002年、『非情銀行』で小説家デビュー。2003年にみずほ銀行を退行。以後、金融・ビジネス界を舞台にした小説を次々に発表し、テレビ・新聞などメディアへの登場も多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)