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ナショナル・フラッグ・キャリアとしてお国に守られ、政治家と癒着し、甘い汁を吸って世界に大きく羽ばたいた“国策”企業。その内実は、親方日の丸体質が染み付いた、危機感欠如のデタラメ経営そのもの。ヌクヌク高給高待遇を享受する社員は派閥闘争に専心し、経営陣は為替取引で失敗して抱え込んだ巨額赤字をひた隠す。度重なる運行トラブルに客足も止まり、とうとう2兆3000億円もの負債を抱えて倒産した。潰れて、当然。潰して、当然。しかし、その破産処理には、もちろん国民の血税も投入されているのだ。他人事では済まされない。JALが消滅するまでの堕落ぶり、腐敗ぶりを、緻密な取材に基づいた巧みな人物ドキュメントによって描ききった力作ノンフィクション。
第1章 米航空支配からの脱却
第2章 伊藤淳二の罪
第3章 封印された簿外債務
第4章 JALと自民党
第5章 クーデター
第6章 不発に終わった決起
第7章 最後の転機
第8章 庶民派社長の限界
第9章 倒産
第10章 翼は腐っていた
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