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日米安保条約は、日本の平和と繁栄を、半世紀にわたって担ってきた。ところが鳩山新政権が誕生して半年あまり、同盟に大きな疑問符が突きつけられている。民主党首脳は「日米中関係は正三角形」と述べ、核抑止保持の密約を白日の下にさらし、普天間基地の移転合意を撤回する。一方、鳩山首相の初めての日米首脳会談はわずか二十五分、米国メディアの関心は低く、米議会での扱われ方にも明らかな日本軽視が見られる。足並みの乱れが限度を超えたとき、「アメリカが日本を捨てる」という選択肢だけが残される―。
第1章 鳩山政権のアメリカ離れ;第2章 日本を軽視するオバマ政権;第3章 日米同盟の行方;第4章 核抑止と核廃絶;第5章 中国の軍拡と日米同盟;第6章 米中関係のうねり
古森 義久 (コモリ ヨシヒサ)
東京出身。1963年慶應義塾大学経済学部卒業後、毎日新聞入社。72年から南ベトナムのサイゴン特派員。75年サイゴン支局長。76年ワシントン特派員。81年米国カーネギー財団国際平和研究所上級研究員。83年毎日新聞東京本社政治部編集委員。87年毎日新聞を退社して産経新聞に入社、ロンドン支局長。89年産経新聞ワシントン支局長。94年同ワシントン駐在編集特別委員・論説委員。98年9月から中国総局長、産経新聞の31年ぶりの北京特派員駐在の責任者となる。2001年からワシントン駐在編集特別委員・論説委員。05年より杏林大学客員教授を兼務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)