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努力には二種類ある。一つは「直接の努力」であり、もう一つは「間接の努力」である。直接の努力とは、さしあたっての努力で、目の前の目標に心を尽くし精いっぱい頑張るときのものである。間接の努力とは、将来に備えての「準備の努力」で、自分の実力の基礎となり、源泉となるものである。この本は「百年に一人の頭脳」と言われた露伴が、この二つの努力をどう実践したらよいか、露伴自身の経験を踏まえて書いたものである。日々の努力の仕方から、集中力を簡単に身につける法、シンプルな生活術まで網羅している。そして、結局は、「努力を忘れて努力する人」「努力を楽しむ人」が成功していると教えているのである。
序 「努力を忘れて努力する」―さらに「よい結果」を出す努力の法則;1章 「カンどころ」がわかる人に「運」もつく;2章 小さな努力で「人生の幸福」を増やす法;3章 日々の努力を「大きく実らせる」四つの工夫;4章 鉄をつらぬく「集中力」が簡単に身につく法;5章 シンプルに生きるほど「結果」もついてくる;6章 「努力を楽しむ人」が成功する
幸田 露伴 (コウダ ロハン)
1867年、現在の東京都台東区に生まれる。電信修技学校給費生から電信技師となるも、文学への志を捨てられず、職をなげうち赴任先の北海道から帰京する。1889年に文壇デビューを果たして以降、『風流佛』『五重塔』などの小説を次々と発表。広い知識や深い教養、鋭い洞察力を洗練された文章にこめた傑作の数々を上梓し、同世代の尾崎紅葉とともに“紅露”と並び称された。のちに転じた史伝、古典評釈、文学論、随筆などにも大いに才を発揮している。1947年没
齋藤 孝 (サイトウ タカシ)
1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程などを経て、明治大学文学部教授。専攻は教育学、身体論、コミュニケーション論。ベストセラーになった『声に出して読みたい日本語』(草思社、毎日出版文化賞特別賞受賞)をはじめ、著書多数。。小学生のための私塾「齋藤メソッド」や教育関係者を対象にしたセミナーを主宰、NHK教育テレビ「にほんごであそぼ」の総合指導もつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)