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私たちは、親や教師、書物などから教わることを通じて、「自分の考え方」というものをつくってきました。これを「思考のワザ」といいます。頭のよさとは、そうした思考のワザが多彩で、深く、独創的だということなのです。では、思考のワザを鍛えるには、どうすればよいのか?それは、歴史上の偉人や天才の考え方を自分の思考パターンに取り入れるのが一番です。本書では、フッサールの「現象学」とヘーゲルの「弁証法」を題材に、7つの思考のワザを紹介しています。
第1章 もれなく考える技術―無意識の思考を全部「意識的」に切り替える;第2章 やわらかく考える技術―発想のうまい人は「まてよ?」が必ずうまい;第3章 広く考える技術―相手の立場に立てば「自分」が見えてくる;第4章 大きく考える技術―「バルコニーに上がる」だけで知性は変わるのだ;第5章 深く考える技術―ノーをプラスに変える「生産的な対立法」;第6章 論理的に考える技術―感情を「隔離」しながら正解を組み立てる;第7章 独創的に考える技術―他人の頭を使って「自分の限界」を突破せよ
齋藤 孝 (サイトウ タカシ)
1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学大学院教育学研究科博士課程を経て、明治大学文学部教授。専攻は教育学、身体論、コミュニケーション論。著書に『声に出して読みたい日本語』(草思社、毎日出版文化賞受賞)、『身体感覚を取り戻す』(NHKブックス、新潮学芸賞受賞)など多数。NHKテレビ『にほんごであそぼ』総合指導。小学生向けセミナー「齋藤メソッド」主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)