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山一証券の自主廃業など相次ぐ金融破綻に、効果的な経済政策を打ち出せない政府、プライドだけの大蔵官僚、不良債権隠しに走る銀行。恋人の死の真相に迫るべく奔走する州波は、そのキャリアと私財の全てをなげうって、芹沢とともに驚くべき秘策を実行する。すべての金融マンに捧げる著者渾身のミステリー。
データなし
幸田 真音 (コウダ マイン)
1951(昭和26)年、滋賀県生まれ。米国系銀行や証券会社で、ディーラーや外国債券セールスを経て、『ザ・ヘッジ 回避』(文庫版は『小説ヘッジファンド』と改題)で作家デビュー。国際金融の世界を舞台に、時代を先取りする作品を次々と発表。国債入札失敗の可能性を描く『日本国債』は海外メディアからも注目された。主な作品に『マネー・ハッキング』『偽造証券』などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)