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従軍経験を持つ実業家の兄と、終戦の年に生まれた新聞記者の弟。老境にさしかかった二人は各々の人生を振り返る。戦争という影、絶ちがたい初恋や戦後日本への違和感など、対極なようでどこか似通ったものを抱く異母兄弟の葛藤を軸に、戦後史を深く掘り下げた畢生の大作。
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辻井 喬 (ツジイ タカシ)
1927年、東京生まれ。本名・堤清二。東大経済学部卒。父・堤康次郎の跡を継ぎ、西武グループで経営者として手腕を発揮する。他方、詩人・作家としても活躍する。61年、詩集『異邦人』で室生犀星賞、84年『いつもと同じ春』で平林たい子文学賞、93年、詩集『群青、わが黙示』で高見順賞、94年『虹の岬』で谷崎潤一郎賞、2004年『父の肖像』で野間文芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)