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政治家になるには金がいる。金は自分で稼ぐ―。明治末、早稲田の学生だった楠次郎は、永井柳太郎、大隈重信に認められ、立憲同志会のホープとして頭角を現す一方、特定郵便局を買い、鉄工所経営、後には不動産業へと乗り出す。衆議院議長まで務めた政治家でありながら、王国と称された巨大企業群を造り上げた「父」の波瀾の生涯を描き、その強烈な磁場に抗い続けた「私」を問う雄編。
データなし
辻井 喬 (ツジイ タカシ)
1927(昭和2)年、東京生れ。本名・堤清二。東大経済学部卒。西武王国の総帥だった父・堤康次郎の跡を継ぎ、理論派経営者の手腕を発揮する一方、詩人・作家として活躍。’61年、詩集『異邦人』で室生犀星賞、’84年『いつもと同じ春』で平林たい子文学賞、’93(平成5)年、詩集『群青、わが黙示』で高見順賞、’94年『虹の岬』で谷崎潤一郎賞、2004年『父の肖像』で野間文芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)