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不意の惨事に襲われ絶望に暮れる人々を尻目に、責任回避に走る加害者たち。阪神淡路大震災からJR西日本福知山線の脱線まで、世紀末を跨ぐ十年間に起きた六つの事件事故現場を丹念に歩き、踏み躙られた命の悲劇と、巨大組織の機能不全を告発する圧巻のノンフィクション。復興した神戸から改めて大震災の意味を問う書下ろし原稿を追加。
暴走―JR西日本脱線転覆事故;噴出―十七歳連鎖殺人事件;欺瞞―雪印乳業食中毒事件;閃光―東海村JCO臨界事故;瓦礫―阪神淡路大震災;残響―ニューヨーク同時多発テロ;余震―被災から十三年後の神戸を歩く
佐野 眞一 (サノ シンイチ)
1947(昭和22)年東京生れ。出版社勤務を経てノンフィクション作家に。主著に、民俗学者・宮本常一と渋沢敬三の交流を描いた『旅する巨人』(大宅賞)、エリートOLの夜の顔と外国人労働者の生活、裁判制度を追究した『東電OL殺人事件』、大杉栄虐殺の真相に迫り、その通説を大きく覆した『甘粕正彦 乱心の曠野』『沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史』など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)