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新世紀になろうと、IT時代に突入しようと、人間が生きるうえで調査し、情報を集め、それらを評価して自分のものとする道筋に大きな変化はない。ノンフィクションの方法とは、ある意味で、社会に生きるうえで必要なそれと驚くほど似ている。私淑する民俗学者・宮本常一の「野の取材学」を導きの糸に、節目節目の自作を振り返って率直に検証し、そこに込めた思いを語る。著者がすべての「歩き」「見」「聞き」「書く」人に向けて初めてまとめた、「自伝の面白さ」の文章・取材・調査論。
私淑する宮本常一をベースにしつつ、処女作『性の王国』から『東電OL殺人事件』『だれが「本」を殺すのか』まで、自作の舞台裏を明らかにした自伝的文章・取材論。
第1章 あるく調査術、みる記録法;第2章 語り口と体験;第3章 仮説を深める;第4章 取材から構成、執筆へ;第5章 疑問から推理までの道のり;第6章 現代の民俗学をめざして
佐野 真一 (サノ シンイチ)
一九四七年東京生まれ。早稲田大学文学部卒。出版社、業界紙勤務を経て、ノンフィクション作家に。一九九七年『旅する巨人』で第二八回大宅壮一ノンフィクション賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)